「大学のキャリアセンターは敷居が高い」について、大学の視点から考察してみた
現在、大学のキャリアセンターで
働いていますが、
時々学生からこんな声を聞きます。
「キャリアセンターってなんか行きづらい」
「気軽に相談したいけど、敷居が高い」
他大学、企業からもたまに聞きます。
そこで大学内にいる人間として、
そもそも、キャリアセンターってなにしてるの?
初対面の方に「キャリアセンターで働いている」
と伝えると、たいてい
「何の仕事をしているんですか?」と聞かれます。
これと同じで、学生も
仕事をしているのか知らない」
というのが挙げられます。
キャリアセンターといっても、
大学によって仕事は様々。
基本的には以下のような
仕事をしているところが多いです。
「学生に対しての進路支援(主に就職)」
「企業対応」
「学科・先生との連携」
「学内の行事企画・運営」
詳しく話すと、「学生に対しての支援」は、
面談をしたり履歴書添削したり、
模擬面接をしたり。
「企業対応」は売り手市場のおかげで
多数の企業が来校していただけるので、
面談したり、また企業訪問に行くことも。
「学科・先生との連携」は、
「学内の行事企画・運営」
は説明会、ガイダンス等の行事対応ですね。
これらの仕事からも分かるように、
実は専門性の高い仕事というより
「広く、浅く様々なことを同時進行していく」
ということの方が圧倒的に多いのです。
もちろんカウンセラーの方などは
ほとんどの職員は違います。
これは後ほど説明します。
そのため仕事量も他の課より多め💦
そう、実際に忙しかったりもします。
で、この忙しさにはきりがないのです。
なぜなら、営業のように
支援とは力加減によって、
抜くこともできれば、
果てしなく追求することもできるからです。
なので、人に結構学生がついたり、
仕事がつきやすい課なのかも。
そんな状態なので、学生から見れば
(なんだか怖そうな顔でパソコンに向かってカチカチしているキャリアセンターの人達。。💻)というイメージもあるようです。
どんな人がいるか分からない
また、「どんな人がキャリアセンターにはいるの?」
という疑問もあるかと思います🤔
これは大学の「経営計画」と「人事異動」
の2つが大きく影響してきます。
「経営計画」の分かりやすい指標のひとつとして、
「入り口」と「出口」があります。
つまり、入口を重視する大学と
出口を重視する大学、
「大学の入り口」は、
高校生から大学への進学・入試の段階。
「大学の出口」は、
4年生から社会人へと進路を考え、
就職・進学等の段階。
課でざっくり分けると、キャリアセンターはもちろん
「出口」ですよね。
反対に「入り口」は入試センターです。
入り口を重視する大学であれば大変です。
出口(キャリアセンター)の
人員や予算は少なくなり、
少ない人数や予算で行事や学生との面談、
また付随する事務作業などを行いながら
就職活動のサポートを
そこに「人事異動」も含まれてきます。
大学も民間企業と同じで「異動」があり、
大学で学生と接する部署というのは
特に大学の中でキャリアセンターは特殊で、
「学生・先生・企業・保護者・様々な業者」
など、いろんな人達とリンクする課です。
これほど様々な人達と仕事をする課は他にないのです。
そんな課に、例えば「経理課」「管財課」など
事務的な課や全く異色の課から
異動してくることもいれば、
「入試センター」「学生生活課」など
近しい課から異動もあり得るわけです。
(これは大学の考えによります)
”またキャリアセンターが大事にされない大学”
であれば、優秀な人員が配置されることも少ない、
ということも。
もちろん大学によっては、
説明会やガイダンス等もすべて外注し
先生が基本的に学生の面倒を見てくれ、
キャリアセンターとしてやることは少ない、
という恵まれた大学もありますが、
ほとんどの大学では多忙なことが多いです。
ではここで、最悪の例を出してみます。
「出口」に力を入れていない大学なので、
予算も少なく行事や説明会もあまりできない、
学生の面談などもってのほか。
職員はいつもぴりぴり。
キャリアセンターの人事異動も頻繁にあり
ノウハウが蓄積されず、新しく来た人達は
何をしたらいいかわからない。
なぜか退職間近や問題のあるスタッフが、
キャリアセンターで支援する側だとしたら?
支援する側が大人で、
支援される側が学生であれば、
どうしても大人が
初めて就職活動をする
学生は教えてもらう立場で
弱いのが実情。
入試センターであれば、
学部や学科のことなどを覚えないと
高校生や保護者相手に話しができませんが、
なんとな~く経験値で、
らしいことを言えるのが
たとえば若いスタッフが
少ないキャリアセンターで、
「支援に特に興味もない、
と学生が面談したとすれば・・・( ˙灬˙ )
「なぜか説教された」「怖い」
「言っていることが良く分からない」
=「キャリアセンターは行かない方がいい」
となるわけです。
これは最悪の場合ですよ~、
ちなみに、ほとんどの
キャリアセンタースタッフの方は
なんとなく相談したい、はNG?
大半の学生は、3年生からぼつぼつ
キャリアセンターに来るのですが、
「最初は何を相談していいかも分からない。」
「何から始めたらいいのか」もやっとした状態で、
でも不安で、なにかしないといけない・・・。
という気持ちの中でキャリアセンターにきます。
この、
「なんとなく、気軽に、相談したい」
もっというと、
「相談したいことに対して、
指摘されるのがいや」
「履歴書の添削や模擬面接で
怒られそう。傷つきたくない」
という意識があります☁️
これは課や学科(先生)の考え、
担当者個人との相性、
力量がどうしても左右されるところ。
課がどのような方針を持っており、
学生との面談をどう考えるか、
タイミング等の見計らいが
また学科や先生が学生の支援を
キャリアセンターがやることは
少ないわけですし。
様々な要素が考えられますが、
私個人としては、
もっとキャリアセンターを
気軽に相談できるお姉さんでありたいんですよね👍🏻
でも、私が働く大学では
一学年、一学科で
300人ぐらいいるので、
確かにひとりひとり
でも、一番喜びを感じる
関わった学生はみんなかわいいですしね❤️
もちろん、自分の力で就職できる学生は
そのまま頑張ってくれればいいのですが、
"より良い企業や、より良い方法を情報提供する"
という選択肢もキャリアセンターにはありますので、
一度顔をのぞいてみてほしいですね🐈
まとめ
そんなこんなで長くなってしまいましたが、
まとめです✍🏻️
- 怖そうなイメージがあるが基本的には優しいスタッフが多いよ👍🏻ただキャリアセンターは基本的に仕事量多めなので、学生面談などはあまり時間が割けないこともあり。
- 「経営計画」や「人事異動」などで、キャリアセンターの支援の質が左右される。
なんとなく相談したい、もOK。
どんな人がいるの?という3年生は特にガイダンスなどに参加しよう。そこで顔覚えれたり、覚えてもらったりもする。そこで質問などをキャリアセンターの人にしてみよう。親身に答えてくれると思うよ。
それでもどうしても行きづらい、
という方は、
「ハローワーク」や
「きゃりぷら」とかもあるよー。
今は学外でも色んな機関があるから、
留学生はまずはこちらへ。
なんだか大学側からの視点で
一方的に書いてしまいましたが、
質問や相談あれば
メールアドレス乗せてくれたら
ではまた~👋🏻
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